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アパートやマンションなど集合住宅に高速インターネットを導入することには、さまざまなメリットがあります。例えば、「空室対策」「入居者満足度向上」「物件価値向上」といったものが挙げられます。ここでは、具体的にどのようなメリットが得られるのかを見ていきましょう。
集合住宅に高速なインターネットを導入することにより、空室対策を行える点がまずメリットとして挙げられます。近年ではインターネットは生活に欠かせないものであるため、物件探しを行う際には「高速インターネットが導入されているかどうか」をチェックする人が多いといえるでしょう。逆に、導入されていない場合には候補から外れてしまう可能性も考えられます。
この点から、空室がなかなか埋まらず悩んでいるオーナーの方は、高速インターネットの導入について検討してみることがおすすめです。
また、入居者の満足度向上にもつながると考えられます。家でインターネットを使用する場合には、Webサイトの閲覧の他にも動画の視聴を行っている人も多くいます。こういった方の場合には、高速インターネットが導入されていれば快適な環境で動画を見れるため、満足度が高まるといえるでしょう。
さらに、近年ではテレワークの普及により自宅で仕事をする人も多くなっています。中にはインターネットを利用したオンライン会議や打ち合わせを行うケースも多いため、インターネット環境が整備されている物件であれば満足度が高まり、退去率を下げることにつながる可能性も考えられます。
高速インターネットの導入によりアパートやマンションの物件価値の向上も期待できます。物件価値が向上すると、入居者が増えて空室対策が行える効果が期待できます。さらに、現在家賃が相場と比べて割高になってきたために家賃を下げるかどうか悩んでいる場合には、インターネットの導入により物件価値を向上させ、家賃を現在のまま維持できる可能性もあります。
ガラスやプラスチックで作られた、光の伝送路である「光ファイバー」を利用したインターネット回線を「光回線」と呼びます。この光回線は、従来の電気回線と比較すると約100倍と非常に高速な情報通信の実現が可能です。
このように、光回線のメリットはまず「高速な通信」という点が挙げられますが、光ファイバーは電気回線と比べて電磁波の影響を受けにくいことから「安定性が高い」点も魅力のひとつです。以上の点から、光回線を用いたインターネットは、例えばリモートワークの際のオンライン会議や、オンラインゲームなど通信速度と安定性が求められる場合に適しているといえます。
ちなみに、この光回線を導入する場合には、引き込み工事を行う必要があります。
「TVケーブル」と呼ばれている同軸ケーブルを使用して、インターネットの環境を提供する方法もあります。例えば、物件によっては建物の構造の関係から配線を引くことが難しいケースも考えられますが、TVを接続するための同軸ケーブルであれば各部屋に引いてあります。この同軸ケーブルを利用すれば、LANケーブルを引かずにインターネットに接続できる環境を提供できます。
この場合には、同軸モデムと呼ばれる機械を用意します。同軸モデムには親機と子機がありますが、親機1台に対して複数の子機を設置可能です。
近年、WiFi(ワイファイ)を導入している施設も多く見られるようになってきました。WiFiとは、パソコンやスマートフォン、タブレット、テレビ、ゲーム機などネットワーク接続が行える機器を無線でLANと呼ばれるネットワークに接続する技術を指しています。
WiFiを利用できる環境を提供するには、WiFiルーターの設置を行います。WiFiを設置すると、スマートフォンに保存している写真をプリンターで印刷したり、リビングに設置したレコーダーで録画した番組を別の部屋で見たりできるなど、WiFiに対応した家電と連携することで便利な使い方ができるようになります。
WiFiの規格にはさまざまなものがありますが、それぞれ通信速度などが異なります。現在使用されている、第6世代といわれる「WiFi6(IEEE 802.11ax)」は2019年に登場した規格で、ひとつ前の規格である「WiFi5」と比較すると、最大通信速度がおよそ1.4倍アップしています。
このことにより、4Kや8Kなど高品質の映像でもストレスなく鑑賞できる点や、オンライン会議での利用も行えるなどのメリットが得られるようになっています。
アパートやマンションなどに設置されているインターネット設備のセキュリティについては、回線業者が対策を行っています。そのため、基本的には問題がないといえますが、注意すべき点もあります。
例えば、エントランスなど共用部に設置するタイプのルーターを使用する場合には、外部の人にパスワードが盗み取られる可能性も考えられますので、入居者限定でパスワードを使用できるよう対策を行う必要があるといえます。
アパートやマンションにインターネットを導入する場合には、導入後のサポートについてもしっかりと確認しておく必要があります。例えば、24時間365日サポートが受けられる業者であれば、インターネット接続に何らかの問題が発生した場合にもすぐに対応してもらうことが可能となるでしょう。
このように、導入後に何かあった場合にも対応ができるように、サポート内容も重視しながら業者を選定することが大切です。
集合住宅に高速インターネットを導入するメリットをご紹介してきました。導入にあたっては、高速インターネットの仕組みを知った上で業者選びを行うことにより、「入居者満足度」の高い設備の導入につなげられます。また、インターネットを導入すれば空室対策ができたり、物件価値が向上するといったように、長期的なメリットも得られますので、まだ高速インターネットの導入を行っていない場合には、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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