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有線LANとは、モデムとパソコンなどの機器をLANケーブルで繋ぐことによって、インターネット接続を行う方法のことです。アパートの空き室対策として、有線LAN接続を行うメリットやデメリットについてまとめました。
有線LANとは、モデムとパソコンなどの機器を有線でLANケーブルによって繋ぐインターネット接続の方法です。文字通り有線で接続されており、繋がれている線は「LANケーブル」「イーサネットケーブル」などと呼ばれます。
家庭で使われているWi-Fiも、光回線に接続するためのホームゲートウェイやONUなどの装置と、Wi-FiルーターがLANケーブルで接続されています。オフィスで導入されているようなWi-Fiも、大元であるネットワークから各フロアに有線LANが敷かれていることがほとんど。
現在はWi-Fiによる無線LAN接続が主流ですが、その基幹としての役割を担っているのが有線LANになります。
有線LANでインターネット接続を行う大きなメリットは、安定した通信速度でインターネット接続が可能になる点です。無線LANによるWi-Fiでの接続だと、電子レンジやBluetooth機器などが発する電波の影響を受けやすいため、様々なタイミングで接続が邪魔されてしまう事も珍しくありません。
また、高速通信をいつでも安定して行えるということは、大容量のデータをやり取りする場合にも安心感があります。動画やオンラインゲーム、重要な仕事を行う際にも頼もしいでしょう。
モデムやルーターにケーブルを差すだけでインターネットに繋がるため、設定時も簡単です。回線に不具合が生じた時は原因も把握しやすいでしょう。
有線LANのデメリットとして、LANケーブルの物理的な劣化リスクがあげられます。ケーブルが長ければ長いほど損傷を受けやすいという特徴があり、耐用年数は20~30年程度とされているため、使っていくうちに自然と劣化が見られていきます。さらにLANケーブルは踏む・引っ張る・曲げる・直射日光が当たるなどの刺激によって、中の導線に影響が与えられて劣化が進んでしまいます。当然、ケーブルが劣化すると通信にも障害が生じます。
また、LANケーブルを繋ぐ場所によってはケーブル自体の配線工事が必要になります。フロアの下にケーブルを敷いたり、モールなどを使ってケーブルを保護したりといった作業も手間になります。
アパートを含め、建物内に有線LANを繋いでインターネット回線を開通するためには、以下の3つの物が必要です。
パソコンなどの機器にあるLANポートにLANケーブルを差し込んで、そのLANケーブルをモデムに差し込めば接続完了です。複数の機器と接続したい場合には、モデムとスイッチングハブなどをLANケーブルで繋ぎます。
有線LANに接続するLANケーブルには、直径5㎜ほどの「スタンダードタイプ」、その半分サイズの直径である「極細タイプ」、平らな「フラットタイプ」の3種類があります。スタンダードタイプは丈夫な反面で取り回しが面倒という特徴があり、極細やフラットタイプは目立ちにくい反面で劣化しやすいという特徴があります。
ケーブルの丈夫さを取るか、屋内への設置のしやすさを取るか…場所や目的に適した方を選びましょう。
有線LANには回線が途切れにくい、通信速度・品質が安定しているという特徴があるため、大きなデータをやり取りするような場面に適しています。
などの状況では、有線LANの方が安心して通信できるでしょう。特に大切なデータの受送信やWEB通話などをする場合は、セキュリティ面においても優れているため有線LANの方が適しています。
有線LANは回線が安定している一方、LANケーブルが届く範囲までしか機器を繋げられません。そのため場所を限定されてしまいますから、どこでもネットに接続したい場合には無線LANの方が適しています。
以上のような場合には、無線LANを選んだ方がメリットを活かせるでしょう。
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