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インターネットが当たり前の時代です。WiFi工事を行いインターネット環境を構築することもまた、入居者へのアピールとなります。このページでは実際にWiFi工事を行う場合の流れを解説します。
スマートフォンなどの無線通信と異なるのは、光回線は有線によってケーブルを利用するという点です。住宅・オフィスなど、光回線を利用する建物の近くにある電柱からケーブルを引き込んで、開通工事が必要となります。電波を受信して通信するのではなく、電話線で固定電話を利用する場合のように回線を利用することになります。
もし住宅やオフィスの近くに電柱がない場合や、光回線のエリア外にある場合、建物の構造上回線を通せない場合には、光回線の工事はできず、光回線も利用できなくなってしまいます。
まずは建物の調査を行った上で、通信機器の取り付け工事などを行っていく形になります。光回線を引けるかどうかは、サービス申込の前に確認しておきましょう。
実際に光回線の工事を行う場合には、利用者の立ち合いが必要な場合とそうでない場合があります。
立ち合いが必要な場合は、住宅内に光ファイバーケーブルが引き込まれていない場合や、室内に「光コンセント」が設置されていない場合です。光ファイバーケーブルが引き込まれていないのは、新築の戸建てなどが該当します。光コンセントとはLANケーブルを差し込んで接続するコンセントであり、Wi-Fiを利用するために不可欠とされています。
立ち合いが不要な場合は、住宅内にすでに光ファイバーケーブルが引き込まれている場合や、室内に光コンセントが設置済みの場合です。また、過去に光ファイバーを契約していて、事業者変更で乗り換える場合にも工事が不要となることがあります。
光回線の工事日やサービスの申し込み状況・内容などによって異なりますが、大体の場合は最低3週間程度の工事期間がかかります。工事にかかる時間自体は1時間程度ですが、実際に申込から光回線が開通するまでにはほぼ1か月程度の期間が要されます。回線工事を行う場所や、回線会社の混み合い時期などによっては期間がさらに長引いてしまうこともあります。
まずはサービス申込時に建物が光回線工事を行えるものかどうかを確認する必要があり、続いて過去に光回線の契約があったかどうかを確認します。それからやっと工事の申し込み・実施が行われ、工事後にはサービスの申込後~工事日前に送られてくるルーターやONUを光コンセントに接続するなどの設定作業が必要になります。
光回線の工事を行うには、工事に費用が必要となります。工事方法や建物によって費用はそれぞれ異なり、戸建ての場合は約20,000円~40,000円ほど、マンションやアパートなどの集合住宅なら約15,000円~30,000円ほどが相場とされています。
基本的には戸建て住宅よりも集合住宅の方が工事費が安めに設定される傾向があり、屋内の配線工事が不要の場合には半額ほどまで安くなることもあります。
インターネット会社によっても工事費用や必要費用は異なり、キャッシュバックキャンペーンや初期工事費用無料などのお得な特典がつくこともありますので、お得に光回線工事を終えたい場合は様々な会社をチェックするのも良いでしょう。
光回線工事を行うことで、高速かつ安定したインターネット接続が可能となります。最大通信速度は下り/上りどちらも1~10Gbpsを提供されることもあり、ネットを使用した各種通信が安定することはもちろん、動画やインターネットサーフィンを楽しんだり、オンラインゲームの安定性が向上したりなどのメリットが得られます。自宅でWi-Fiを利用する場合も、Wi-Fiを介したネット接続が安定しやすいでしょう。
光回線工事を行うにあたり、集合住宅やオフィスビルの場合はオーナーや管理会社に工事をしても良いか確認が必要なケースがあります。また、戸建ての場合は隣家と回線が重ならないか確認し、場合によっては許可が必要になることもあります。
まずはWiFi工事を行うにあたっての見積もりの依頼からです。実際に工事を行った場合、どれだけの費用がかかるのか。そもそも工事が可能なのかなどを含めた事前調査の一種です。
そのため、見積もり依頼=契約ではありません。見積もりの結果に不満だったり、あるいは予算オーバーだった場合見積もりを依頼した業者と契約を締結せず、他の業者に依頼することも可能です。
WiFi工事の見積もりに納得した場合には申し込みとなります。必要な書類を用意し、提出することで申し込み・契約締結となります。
必要な書類は申し込み業者によって異なりますが、基本的にはレクチャーしてくれるもので、難しい作業はありません。
申し込み後、工事請負業者が現地調査を行います。
見積もり以上に入念にチェックすることでより具体的な金額や工期期間が分かります。そのため、見積もり時の費用と異なるケースがあります。この点は事前に把握しておきましょう。
現地調査後、いつ工事を行うのかを調整し、工事日程が決まったら入居者に連絡します。
工事業者側の都合もありますので、必ずしも希望通りの日程で工事を行ってもらえるとは限りません。特に年度末など工事業者にとって忙しい時期には日程の調整が難しくなります。入居者への連絡に関してはエントランスの掲示板等でも問題ありません。工事が直接入居者の生活に何らかの悪影響を及ぼすケースは稀なので、全体的なアナウンスで十分ではありますが、できる限り早めの周知が大切です。
調整した日程にて、WiFi工事を行います。
工事中、常に立ち会う必要はありませんが、開始・終了報告時にはその場にいることが求められるケースが多いです。
そのため、工事の日はできる限り予定を工面して該当物件まで足を運べる環境を整えておきましょう。
工事が終了すると、WiFiの使用が可能になります。
その際、初期費用の支払い方法をレクチャーされるので、指定期日までに指定方法にて初期費用を支払いましょう。
もしも初期費用の支払いに遅れが生じた場合にはトラブルに発展する可能性があります。必ず指定支払い方法にて期日内に支払いましょう。
アパートにネット環境を導入する前に
知っておきたい基礎知識を見る
WiFi工事にてインターネット環境を構築することは、入居者、あるいは入居希望者にアピールできますが、費用対効果も無視できません。
WiFi工事後には月額費用も必要になります。
また、解約時には解約金が発生する業者もありますので、費用対効果を計算し、利益を得られる可能性が高いのであれば前向きに検討してみましょう。
いくら入居者にとって魅力的なサービスではあっても、赤字になるようなサービスではオーナーにとって意味がありません。
WiFiを解約する際、解約金が発生する業者もあります。一般的に、契約期間内に解約すると、分割で支払っていた初期費用や月額費用の残債の一括支払いを求められるケースが多いです。
途中で解約する場合、解約金は大きな負担となりかねませんので事前に解約金の額やシステムを確認しておきましょう。
WiFiの見積もりを出す前の段階で物件の構造調査を行っておきましょう。
なぜなら、WiFiを導入できる物件なのかを確認するだけではなく、導入後の環境も構造調査にてある程度分かります。
WiFiを無線で利用する場合、構造によって無線の状態が異なります。入居者のためにWiFi環境を整えたものの、無線では使い物にならない場合、入居者へのアピールにならないだけではなく、かえって信頼性を損ねることになりかねません。
アパート全体に導入する場合、遅くとも1ヵ月前までには周知しておきたいところ。
なぜなら、それまでWiFi環境がなかったアパートでは、入居者が独自にインターネット接続サービスと契約しなければなりません。
入居者に選択肢を与える点、さらには場合によっては入居者の部屋への立ち入り工事が必要になる場合もあるので事前に周知しておきましょう。
アパート・マンションオーナー向け
wifi工事会社おすすめ3選
IPv6の通信規格に対応しており、最大1Gbpsの回線を引け、かつ建物の構造上LANケーブルを引くことが困難な場合でも、アパートの各部屋あるTVを接続するための同軸ケーブルを利用して工事が可能という3つを兼ね備えたwifi工事会社を3社ご紹介します。