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Wi-Fiとしばしば混同されがちなのがVPNです。では、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。このページでは、VPNとWi-Fiの違いを両社の概要や共通点と相違点から見ていきましょう。
VPNは「Virtual Private Network」の略称で、インターネット上に仮想的な専用線を構築する技術です。これによって、インターネット上の情報のやり取りが暗号化され、セキュリティ性能を高めることができます。
通常、パソコンやスマートフォンからインターネットへの接続を行う場合、情報をやり取りするための通信は暗号化されていません。そのため、そのままでは悪意のある第三者によるハッキングによって重要な情報を盗まれてしまう危険があります。それを防ぐために用いられるのがVPNです。
VPNを使用することによって、パソコンやスマートフォンといった個人用の端末からインターネットへ接続するための通信が暗号化されます。いわば、個人用端末からインターネットへの通信経路にトンネルを設置することによって、外部からその通信への接触や閲覧を防ぐわけです。
一般的に、「VPNにつなぐ」と言った場合、それは「VPNサーバに接続して、通信を暗号化する」ことを意味します。
Wi-Fiは、無線通信によってさまざまなデバイスを接続する技術で、「無線LAN」とも呼ばれます。ケーブルが必要ないのでパソコンデスクやオフィスがスッキリするほか、公共のWi-Fiスポットでは自由にスマートフォンなどからインターネットに接続できます。
Wi-Fiの仕組みは、ワイヤレスルータという機器から電波を発信し、その電波を各種デバイスで受信するという形になります。ワイヤレスルータからは十数メートル周辺に向けて電波が発信されるので、その範囲にあるデバイスはケーブルを設置しなくてもインターネットに接続できるのです。
かつては、インターネットに各種デバイスを接続する際にはLANケーブルを用いるしかありませんでした。しかし、現代ではWi-Fiが普及したこともあり、インターネットへの接続には必ずしもケーブルを必要としなくなったのです。「Wi-Fiにつなげる」と言っただけで「無線接続でデバイスをインターネットに接続する」という意味になることから、現代ではWi-Fi接続が一般的になっていることがわかります。
VPNとWi-Fiの共通点として挙げられるのは、「どちらもインターネット接続に用いられる技術」であるということです。VPNはインターネット上に仮想的な専用線を構築する、Wi-Fiは無線接続でデバイスをインターネットに接続するという違いはありますが、どちらもインターネットに接続することを目的としています。
また、両者にはそれぞれに特有の機能があり、セキュリティや利便性を高めるといった特徴があります。目的によって適切な方法を使い分けることで、より快適なインターネットの利用ができるでしょう。
VPNとWi-Fiには、それぞれ異なる目的と利用シーンがあります。VPNの目的はインターネット通信のセキュリティの向上であり、その利用シーンは外部からの不正アクセスを防ぐ場面です。
対して、Wi-Fiの目的は無線接続で各種デバイスをインターネットに接続することです。これによって、場所を問わずにインターネット接続が可能となります。その利用シーンは、個人による日常でのインターネット利用やオフィスでの利便性の高いインターネット接続などです。
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