アパートの置き型Wi-Fi

賃貸アパートにおける入居者へのサービスとして導入されていることが多いのが「無料Wi-Fi」です。アパートに無料Wi-Fiを導入するには3つの方法がありますが、アパート入居時のWi-Fi工事が不要になる「置き型」は手軽で便利に取り扱えます。今回は、アパートでWi-Fi工事が不要となる置き型について、仕組みやメリット・デメリットをご紹介します。

アパートの置き型Wi-Fiの仕組み

賃貸アパートには「無料Wi-Fi」のサービスがついていることがあります。賃貸物件にてWi-Fiを提供するシステムのひとつが「置き型Wi-Fi」です。アパートの置き型Wi-Fiでは、建物自体にインターネットの回線を引き込み、各居室に設置される置き型のルーターでWi-Fiを使えるようにします。置き型Wi-Fiルーターを設置するだけで無料Wi-Fiが利用できるようになるため、手間やコストがかからない手軽な方法です。

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アパートの置き型Wi-Fiのメリット・デメリット

メリット

アパートにおける置き型Wi-Fiのメリットは、Wi-Fi工事が不要なことです。また各部屋に置き型のルーターを設置するため、電波が強くなることもメリットと言えます。アパートの無料Wi-Fiの設置方法には、置き型のほかに、「埋め込み型」「共用部設置型」の2種類があります。埋め込み型は各部屋の壁やコンセントにルーターが埋め込まれ、そこからWi-Fiを飛ばすタイプです。そして共用部設置型は、アパートの廊下などの共用部分にルーターを設置して、各居室にWi-Fiを飛ばす方法を取ります。いずれも電波が壁を介するようになる可能性がありますが、金属やコンクリート、木製壁、パーテーションなどを隔てるとWi-Fiの電波は弱まってしまいます※。また置き型以外での設置には、各居室に対するWi-Fi工事が必要です。アパートで置き型であればWi-Fi工事はいらず、各居室にルーターが設置されるため工事の手間やコストも必要なく、電波が弱まる可能性も低くなります。

デメリット

Wi-Fi工事が不要な点でアパートの置き型Wi-Fiではメリットが目立ちますが、デメリットがないわけではありません。置き型Wi-Fiのデメリットとは、退去の際に入居者がルーターを持ち去ってしまうことがあることです。また入居中に故障したり、破損が起こったりすることも考えられます。置き型Wi-Fiを設置した場合、ルーターが入居者の不注意によって故障・破損した場合にどのようにするか、ルーターを持ち帰ることは禁止であることなどを契約書や重要事項説明書に添える必要が出てくるかもしれません。Wi-Fi工事が不要な置き型をアパートで導入するなら、これらのデメリットについて対策を講じることが必要です。

アパートのWi-Fi工事のポイントをチェック

各居室にルーターを設置する置き型Wi-Fiでは、アパートの各居室におけるWi-Fi工事が不要であることがメリットです。また電波も強めで、入居者の満足度向上にもつながるかもしれません。しかしルーターを持ち去られてしまったり、故障や破損が起こる可能性があることがデメリットです。これからアパートにWi-Fi環境を整えたいと思われているなら、事前にWi-Fi設置の基礎知識を知ってから、どのタイプで導入するか検討してください。