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アパート経営において、入居者獲得は最大の重要事項と言えるでしょう。そして、その大きな味方となるのが、「Wi-Fiインターネット無料」という条件です。2021年全国賃貸住宅新聞がおこなった調査でも、コロナ禍でニーズが増加した設備の1位となっています。今回は人気の無料Wi-Fiインターネットについてセキュリティ面から解説していきます。
出典:全国賃貸住宅新聞|https://www.zenchin.com/news/content-30.phpアパートの無料Wi-Fiの解説をする前に、少し公衆Wi-Fiに触れておきます。現在都市部では利用できる場所が多くなっている公衆Wi-Fiですが、以外にも使用していない人も多いです。その理由は、「セキュリティ」にあります。公衆Wi-Fiに不安を感じるか、というアンケートでは、「時々不安になる」「いつも不安になる」を合わせると64.6%という高い割合になっています。また、公衆Wi-Fiを利用しなかった理由については、「セキュリティに不安がある」と答えた人が56.1%にのぼっています。このように、公衆Wi-Fiのセキュリティに不安を感じる人が多い中では、アパートの共有Wi-Fiのセキュリティにも力を入れる必要があります。そして、セキュリティ面もしっかりとしていることをアピールすれば、入居者募集にも有効となるでしょう。
アパートにネット環境を導入する前に
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WEPは、1999年に規格で、Wi-Fi暗号化の最初の標準として広まりました。初期のアクセスポイントや端末で広く利用されたが、2000年代に入ると様々な脆弱性が発見されており、現在では容易に解読されてしまうため、利用はしないほうが良いと言われています。
WEPの脆弱性を補完しようとして、2002年にあらたにつくられた規格がWPAです。通信の暗号化はWEPと同様にRC4アルゴリズムをベースとしていますが、暗号キーなどを工夫することによって、解読されづらくなっています。2003年にはWPAに対応しなければ「Wi-Fi CERTIFIED」認証を得られないようになり、以降のすべての認定機器でWPAが利用できるようになっています。
WPA2はWAPをさらに進化させた規格です。暗号化の方式は、新たにCCMP(Counter mode with CBC-MAC Protocol)を採用し、最長256ビットまでの強力な暗号キーを利用できます。2004年9月に発表され、WAPとの互換性があります。
2018年の6月に発表された規格です。WAP2の後継規格となっています。WAP2との互換性もあります。安全性を大幅に高めた暗号方式が採用されており、セキュリティ性に優れています。
上記でもご紹介したように、WAP3は現在最新のWi-Fiセキュリティ規格となっています。サイバー攻撃にも強く、誤ったパスワードを一定回数入力するとブロックされる機能が追加されています。セキュリティ面を考えるのであれば、ぜひ、WAP3を導入しましょう。
WPA2を採用している共有Wi-Fiでは、アクセスポイントに接続する人全員が同じパスフレーズを共有します。パスフレーズが第三者にわからなければ安全ですが、もし、悪意の第三者が知ってしまえば、通信内容が盗まれる危険性があります。安全のためにはパスフレーズは、掲示せずに個人にわたす、また定期的に変更するなどの対策が必要です。
もし、オーナーが業務で使用しているネットワークをシャアして、共有Wi-Fiを構築している場合、業務用のPCに侵入される恐れがあります。業務用ネットワークと共有Wi-Fiは分けておきましょう。
機器を管理するために設定する、IDEAとパスワードは、できるだけ複雑にすることをおすすめします。単純な組み合わせだと、ソフトを使い総当たり攻撃などの危険があります。
ご紹介してきたように、多くの人にとって公共のWi-Fiはセキュリティ面に不安を抱くことが多いです。そのため、アパートの共有Wi-Fiにおいても、安全性をアピールすることで、入居者獲得につながるでしょう。
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