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マンションやアパートにインターネットを導入する際に必要になるのが、回線・設備工事です。大きく分けて4種類の接続方法があり、インターネットが使えるようになるという共通点はあるものの、細かな特徴はそれぞれ異なります。
ここでは、マンション・アパート向けインターネット回線工事に用いられる接続方法の特徴やメリット・デメリットを簡単にまとめています。
電柱から棟内の共用スペースにある設備に光回線を取り込み、そこからLANケーブルを使用して各部屋にインターネットを導入します。インターネット導入工事の中では最も一般的で、対応している会社も多いです。
そこからLANケーブルを各部屋に配線し、インターネットを導入します。
各部屋にあるLANコネクタにLANケーブルをつなぐだけで、インターネットを利用し始めることができます。回線速度と安定性は埋め込み型に次ぐ安定性を誇り、そして光回線各戸専有型よりも費用が安く済みます。
各部屋に設置するインターネット機器も予算に応じて選べる汎用性の高さが特徴です。
インターネット回線を通すための各戸工事が必要となり、入居者との日程調整が必須。また、一本の光回線を各戸でシェアしているため、利用者が多い時間帯は通信が混雑するケースもあります。
電柱から棟内の共有スペースを経由して各戸に光回線を引き込み、インターネットを利用できるようにします。
各部屋に光回線を引き込むことから、ここで挙げている4つの中でも高速、かつ安定した通信環境を構築することが可能です。また、各部屋の使用状況を受けにくく、快適な通信環境が維持しやすくなっています。
各戸工事が必要なため、入居者との日程調整は必須。かつ4つの方法の中でも、工事費や月額が高くなる傾向にあります。
アパートにネット環境を導入する前に
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すでにテレビ用に使われている同軸ケーブルを介して、インターネットを利用できるようにする方法です。
共用スペースの電波状況の良い場所に親機を設置し、かつ各部屋のテレビ端子に子機とWi-Fiルーターをつなげることで、無線インターネットが使えるようになります。
すでに敷設されているテレビ回線を利用するため、各戸での工事が不要。工事費を安く抑えることが可能です。
同軸ケーブルがそもそも受信を目的にした設備であるため、特にアップロード(送信)に関しては通信速度が極端に遅くなってしまうのが難点です。
今後の通信インフラが整備されていくにつれて、スペック面での不満が出る可能性があります。
電柱から引き込んだ光回線を、物件の外壁や共用スペースに設置したWi-Fi機器から電波を飛ばし、各戸で無線インターネットを使えるようにします。基本的には木造かつ小規模のアパートに用いられる方法です。
各戸への工事が不要で、初期費用を安く抑えることが可能です。また、機器がすべて共用スペースにあるため、設備のメンテナンスや交換が簡単に行えます。
複数の部屋で1つのWi-Fi機器を利用するため、インターネットの利用が集中する時間帯などは通信速度が遅くなる場合があります。
また、外壁にWi-Fi機器を設置する場合には、壁の材質や部屋のつくりなどによって電波が届きづらいケースもあります。
無料インターネットの需要は高まっており、インターネット設備があることは空室対策として大きな武器となり得ます。ただ、ある程度の品質は求められる傾向にあるため、ただ「インターネット環境がある」というだけでは不十分です。
接続方法それぞれの特徴を把握して、入居者さんのニーズとオーナーさんの希望に合う回線工事を行うサービスを選ぶようにしてください。
アパート・マンションオーナー向け
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